職員インタビュー

「前向きな自分になれたのはここに来てからでした」

M.M.さん(兵庫県伊丹市在住・30代前半)
2018年4月より短時間正職員
現在、2児(5歳児・2歳児)の母親として子育てをしながら2歳児クラスの担任として勤務



Q. 「森のほいくえん」に入職した動機は?

見学に行ったときに、無垢の杉床を全面に使った保育室に職員が作った木材の遊具があり、幼児と乳児がきょうだいのような会話をしている光景を目にしました。無垢床をつかった保育環境に温かみを感じ、ワンフロアーの保育環境が異年齢の子どもたちをつないでいると感じました。

Q. 入職して嬉しかったことは?

職員のみなさんが子育て中の私の家庭のことも考えてくれて、入職したときから「大変だよね。」と共感してくれたことです。みなさんの優しさが「がんばろう!」と思うきっかけとなりました。子どもが熱を出して早退したときも、職員のみなさんが私の子どもの心配をしてくれて…うれしかったです。


Q. 入職後に大変だったことは?

これまで認可保育園で正職員として2年間、認可外保育園でパート職員として4年間勤務していました。母親となって久しぶりに正職員として復職でしたので、ブランクを感じました。保育のカリキュラムや月案・週案などの書類作成に時間がかかりました。子育てと仕事の両立のリズムができるまでの間は大変でした。

Q. 事業所内保育所を利用してどうでしたか?

私自身、自分の子どもを保育園に預けて働くことが初めてだったので、最初は子離れできませんでした。事業所内保育所「稲野 森のほいくえん」は、職場と同じビルの2階にあるので、すぐ近くに子どもがいるという安心感がありました。保育室内の環境も私の職場同様、無垢の杉の床で、お部屋の棚など、いろいろなところに木材が使われていて、子どもたちが自然に包まれているようでうれしかったです。また、「稲野 森のほいくえん」の職員が、同じ法人内で働く職員というのも子どもを預ける上で安心感がありました。


Q. ご自身の子育てへの影響は?

職場で、自分の子どもと同じ年齢の子どもを保育することで、保護者の気持ちが分かるようになりました。保護者の方に共感し、「一緒に頑張りましょう。」という気持ちになれます。そして、クラスの子どもの発達について日々学ぶので、自分の子どもの理解にもつながるんです。保育園の子どもが好きな遊びを家で自分の子どもと楽しんだりしています。

Q. 仕事が遅くなる時の対応は?

短時間勤務なので、終業時間は16時30分ですが、行事の前日や研修日は、勤務を1時間前倒しして、15時30分に終わらせてもらっています。それから、(現在は、自宅付近の認可保育園に通う)子どもを迎えに行って、お風呂とご飯を済ませてから、また職場に戻って、会議や研修に参加したり、行事前の準備に取りかかったりしています。夜は、主人や母に子どもを見てもらっています。職場の理解と家族の協力があるからこそできると思います。


Q. いつも笑顔で前向きな秘訣は?

前向きになれたのは、ここに来てからなんです! 

「森のほいくえん」は、前向きな気持ちで仕事ができる職場だと思います。先輩保育士の保育に対する熱意や子どもたちへの思いに感動し、とても影響を受けました。私もそうなりたい!と思いました。入職してから、保育士としての未熟さを感じていましたが、職員のみなさんが私自身を受け入れてくれた ことが、私が前向きになれた一番の理由です。自分自身が認められたことで自分の強みに気がつき、自然に自分に自信がもてるようになりました。自信がもてたから、今度は、自分の未熟さ(課題)をポジティブに受け入れることができたんです。それが、保育の知識など足りないことがあるから成長したい! という気持ちに繋がって、わからないことがあったら自分で調べるようになっていました。こんな自分に、自分でも驚いています!


また、保育環境のことなど、自分ができていないことも周りから指摘してもらって助かっています。「森のほいくえん」では話し合う機会が多いのが特長ですね。会議や面談、書類の提出時などの話し合いの中で、自分とは異なる考え方に触れることができ、改善のヒントをもらえます。私は、もともとマイナス思考でしたが、今の自分のことが好きになったのは、ここに来てからなんです。子どもと一緒で、保育士も周りに受け入れてもらう、認めてもらうということが大切だと思います。

Q. 5年後、10年後の自分は?

バリバリ働いていると思います!子育ては続いているけど…。どんな保育士になりたいかというと…保育に対する豊富な知識があり、子どもたちにいろいろな経験をさせてあげられる保育士、そして、いつも穏やかで、子どもたちのありのままの姿を受け入れ、包み込むような保育士になりたいです。効率の良さだけでなく、子どもを第一に考えていきたいですね。子どもたちとの信頼関係を築いて、子どもや保護者の方に、私が担任でよかったと思っていただけるように…。


最後に、これから子育てしながら保育士として働こうとしている方へエールを!

子どもがいるから働けないかも、と思っている方…職場の環境次第で充分働けますよ! 家庭のことを理解して協力してくれる職場があれば働けます。保育の現場は、得られるものがあるので、得られたものを家庭でも活かせます。私も人生プラスになっています! 私の場合、「保育士」という仕事が自分自身のリフレッシュになっています。自分の子どもと離れて、思い切り仕事をして、帰って子どもを見ると、とても愛しく思えます。家での自分の気持ちに余裕が生まれてきます。みなさんも思い切って一歩を踏み出してください!